5年留学した私がアメリカの留学費用について暴露する。
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この度、リクエストがありましたので今回の記事に至りました。
長期間留学の費用についてです。
私は以前の記事で5年間留学していたと書きました。さて、その留学費用はどうしたのか?赤裸々に語った私の5年間はこちら。
留学して気付いた真実
私統計で、今まで会った留学生の「親の職業」で一番多かったのは歯医者でした。
私の元ルームメイトで現在はアメリカでナースとして活躍する女性は、合計で6年間アメリカで留学をしたと言います。
ちなみに、彼女の行っていた大学はハイランクの学校なので大体年間400万くらいだと推測します。あのレベルの学校だとその見積もりは安いくらいかも。
彼女はこう言ってました。
「家族に6年間の留学費用で家が建っちゃうよと言われちゃいました」
費用を抑えたければコミュニティカレッジ→州立大学?
私も留学前に頻繁に見ていた留学機関のサイト、栄陽子留学研究所のサイトに載っている平均を引用させて頂きます。
(アメリカ留学の大学選び:留学費用から大学を探す | アメリカ留学の情報集め/留学先選びならアメリカ大学ランキング)
2016年度の平均だそうです。
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州立大学9,650ドル(州内出身者)
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州立大学24,930ドル(州外出身者)
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私立大学33,480ドル
私立大学の費用がえげつないことが分かります。ちなみに、栄留学研究所ではコミュニティカレッジを勧めることはあまりないのでデータがありません。
私も残念ながらコミュニティカレッジに関しては全く詳しくないです。
学費が安めのコミュニティカレッジに関しては、留学に関しての記事が本当に豊富なこちらのブログに詳しく書かれていますので、シェアさせていただきます。
americanmatatabi.hatenablog.com
留学生の私たちは州立大学に行っても問答無用で州外出身者としての学費を払うことになります。それでも私立大学の学費の平均に比べたら州立大学の学費は安いです。
私立のリベラルアーツの教育は最高だが一番高い。
私はアメリカに居た期間はまるまる5年ですがESL語学学校時代も含まれています。
語学学校なしでいきなり大学入学は私の当時の英語力も考えて無理だったと思います。
私のいた大学は、私立大学の平均学費平均よりは下でどちらかというと州外出身者が州立大学に払う学費の方が近い金額です。
大体私の私立大学の学費が25,000ドルぐらいと仮定して4を掛けると100,000ドル…
4年私立大学に行った留学生には最低1000万円かかっていると言って良いです。
忘れちゃいけないのがこの金額はあくまで学費だけの計算。
学費以外の必要経費
私統計では、私立大学でも州立大学でも食費や寮費は大差ありませんでした。
渡米費と帰国費、住居、食費、それらを全て合わせて年間100万程と見て1000万にプラスで4年分の生活費400万程かかっています。
あとは、留学生経験者として言っておきたいのがアメリカの大学の教科書はバカみたく高いです。
学期の初めは教科書が高いと愚痴る英語を勉強して覚えればもれなくアメリカ人との会話のネタになります。アメリカ人も皆愚痴ってます。一冊3万する教科書もありました。
友達と共有したりアマゾンで格安で見つけたりと、色んな手を使って教科書代を安くする工夫はそれぞれで見つけていきます。
留学したい人はいっぱいいるが、実際する人はほんの一握りという現実
ある留学機関に、1000人相談者が来たら本当に留学する為に残るのは100人以下という話があります。
留学生1人1人に違った事情があります。
実は私も留学前に留学の費用が高いことに気付き愕然として、親に留学したいと言うのを悩みました。
私が留学で得たもの、経験したもの、夫と出会えたこと、全て親が私が留学をしたい理由に納得してくれなければありえなかったことをよく知っています。
いえ、多くの留学生は皆よく分かっています。
「自分は留学させてくれた親がいるから今ここにいる」と。
私の周りの留学生の多くは本当に一生懸命勉強して、授業に寝坊したらかなり落ち込むとかそういう世界でした。
だって、その行かなかった一回の授業計算したら何万円?という世界ですから。
どうすれば留学費用を抑えられるのか?
1. 私立大学を選ばないこと。
「教育の質は私立大学の方が良い」と言われているのは本当で、アイビーリーグの大学は大体が私立大学。ハーバードだってもちろん私立大学です。値段は年間600万という噂。
留学前にものすごい量の大学のカタログに目を通しましたが、一部の私立大学は一部の州立大学より安いなんてところもありましたが大半の学費は私立大学>州立大学といって良いです。
2. 留学期間を短くすること
- 日本の大学に1、2年通った後にアメリカの大学に編入するという形を取ることで単位を移行し、単純にアメリカの大学にいる期間を短くする
- 学費の安いコミュニティカレッジのような大学に通った後に編入して最終学歴をどこかの州立大学にする
アメリカの大学にいると、1年の時に知り合ったアメリカ人が1年後には他の学校にどんどん転校していくのでお別れが多いです。日本の大学と違って、アメリカの大学は1年目に入って来た生徒が同じ大学から卒業する確率は極めて低いです。 - 夏、冬休みの間も単位を取ることで大学に在籍する期間を短くする。
3年半で大学を卒業し、大学院を1年半で終わらせた子を知っています。また、オンライン授業が充実している大学もあるのである人はキャンパス内で必要科目だけさっさと取って選択科目は夏のオンラインのクラスで取って卒業という技をとっていました。オンライン授業でしたら世界中のどこにいてもできるので。 - 交換留学で1年だけアメリカの大学に在籍する
3. 何かをアピールして奨学金を得る
私の周りには奨学金を得ている子が多く居ました。アメリカ人の友達には特に多かったです。最近読んだHillbilly Elegyの著者J. D. Vance は貧困で育ちながらイェール大学院を卒業したのですが、出身の家の所得が少ないことからかなりの学費がイェール大学によって免除されたと本に書かれてありました。まさにアメリカンドリームです。
ただ、大学次第でもありますし日本の平均的な所得がある場合はそこまでの免除は効かないと思います。アメリカでもある程度の所得があるミドルクラスは、大学の学費の免除も効かず富裕層と同じ額の負担をしなければいけません。
ある中国人の子は卒業した高校での成績がオールAだったらしく全学費免除で来ていた上に寮長として働き出したので、寮代も無料で留学していました。
アメリカ人の友達は在籍中に奨学金を申請して30万円免除になって大喜びしていました。
奨学金は、トライしてみる価値はアリです。
こんな感じで良いでしょうか
留学は本当に人それぞれです。
次世代の留学生を助ける留学カウンセラーというのは本当に素晴らしい職業だと思います。留学斡旋会社に払う金がもったいないから私は全部自分で手続きして留学したわ!!というガッツのある女の子も見ましたが、留学を経験した人に話を聞きに行くのは留学を考えている人なら絶対に損はしない筈です。
自分が行きたい道を分かっているなら、その道を歩んだ人に会いに行く。
留学に限らず自分の道を進むために必要な行動なのかもしれません。
私は留学経験者として、人生で最も大きな決断だった留学の素晴らしさをこれからも伝えていきたいと思います。今日はこれで終わります。
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